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特集ページ 台風大雨災害から1年 南富良野町 シレラ富良野の復旧作業

2017.08.29

シレラ富良野工場の復旧作業について、及川工場長に振り返ってもらいました。

被災後の加工用馬鈴しょ受入

 被災当時、すでに加工用馬鈴しょの収穫は始まっていたので、被害を免れた加工馬鈴しょを出来るだけ早く受入れ出来る体制を取り戻さなければなりませんでした。

 重機を使っての流木の撤去、敷地内からの泥の除外、また貯蔵庫の地下に溜まった土砂の吸引のためバキューム車数十台を依頼し、吸引作業に1週間ほど要しました。

 その他、貯蔵庫内からの泥出し、受入れに必要なフォークリフトの手配、比重計や検査に必要な機器の修理手配、受入パソコンデータの復旧、紙やペンの調達までしなければならず…。何をするにしても手間の掛かる状態で、正直気が遠くなりましたが、皆でひとつひとつクリアしていくしかない状況でした。

南富良野町 台風災害より1年 重機による復旧作業
重機による復旧作業
南富良野町 台風災害より1年 被災直後の馬鈴しょ選果機
被災直後の馬鈴しょ選果機

 電気制御盤がほぼ壊滅状態、送風機も水没し故障しているため、風乾(風で乾燥させる工程)することが出来ないので、電気系統が復旧するまでは長期保管が難しい状態でした。また工場が操業出来ないため、貯蔵量をオーバーしてしまうと想定された分は取引先である湖池屋の本州の工場へ出荷し使用してもらいました。

復旧作業の苦労話

 経験したことのない災害のため、何から手を付けていいのか…という状態でした。固定電話・インターネット、ファックスなど通信手段が壊滅、無事だったのは携帯電話のみで、パソコンも当然使えず事務所も使用不能…通常業務は行えないのですが、月末関連の事務が必要であったこと、復旧作業と並行しての作業となりました。

 また多くの工場スタッフの雇用対策も頭を悩ませました。
 12月1日の稼働に向けては、海外製の機械も多く納期がギリギリになるなど、操業再開までは不安ばかりでした。

南富良野町 台風災害より1年 シレラ富良野工場 及川工場長
シレラ富良野工場 及川工場長

 

シレラ富良野工場復旧後

 工場は以前と変わらない状態に戻りましたのでご安心ください。

南富良野町 台風災害より1年 現在のシレラ富良野工場
現在のシレラ富良野工場

南富良野町 台風災害より1年 復旧後の製造ライン
復旧後の製造ライン
南富良野町 台風災害より1年 復旧後の製造ライン
復旧後の製造ライン

 

平成29年ふらの産加工馬鈴しょの受入スタート

 8月3日より、管内の加工用馬鈴しょの受入を開始しました。でんぷん質も多く品質は良好でおいしいポテトチップスが作れそうです。受入は10月中旬頃まで続く予定です。
 8月中に他産地産の原料からふらの産へと切替り製造していく予定です。9月上旬頃には、全国の店頭にふらの産原料で作られたポテトチップスが並び始める事でしょう。

 災害時にご協力頂いたすべての皆様、本当にありがとうございました。
 また3か月という短い期間で復旧し製造を再開出来たのは関係各位のご協力なくしてはあり得ないことでした。改めましてこの場を借りて感謝申し上げます。

南富良野町 台風災害より1年 出荷を待つふらのッち
出荷を待つふらのッち

 

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