ふらの大地和牛は、黒毛和牛を肥育する農家が、ふらの産のもち米を与えることにより、脂肪の風味を増し、「さらにおいしい和牛の肉」を目指したものです。平成21年に有志5名にて立ち上げられ、現在の出荷メンバーは、（有）ささき農畜産、加茂牧場、福岡牧場の3軒です。

　ふらの大地和牛の年間出荷頭数は約60頭であり、非常に希少価値の高いブランド牛です。

　スーパーで売られている牛肉は、大きく分けて「和牛」「国産牛」「輸入牛」の3つに分かれています。「和牛」は、黒毛和種、褐色和種、日本短角種、無角和種の場合に表示することができ、黒毛和種が90%を占めています。「国産牛」は、雄のホルスタイン、ホルスタインと和牛の交雑種、廃乳牛（ミルクのでなくなった雌の乳牛）です。「輸入牛」は外国から輸入した牛肉となります。

　黒毛和牛には、生粋の日本古来の牛といったイメージがあるかもしれませんが、実際は、日本の在来種と外国の品種を掛け合わせた混血種です。明治33年に、農商務省がエアシャー種、ブラウン・スイス種、シンメンタール種などを輸入して和牛に交配し、改良を重ね昭和12年に「黒毛和種」という名前で認定され今に至ります。